福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

止風雨法

2019-10-12 | 法話
止風雨法は経典にも多く出てきます。古来暴風にも悩まされてきたことが分かります。

1、仁王経読誦。不空訳仁王般若経護国品第五に依るに世尊が波斯匿王等諸の大国王に国をまもるの法を説きたまう。すなわち国滅せんとするときは国土乱れて諸の災難あり、賊来たって破壊すべく、鬼神乱れるゆえに万人乱れ、万人乱れる故に賊起こって百姓葬亡し、・・天変地異あり日月衆星度を失し大火、大水、大風等の諸難おこる。そのとき此の経(仁王般若経)を読誦せばそれらの災難のぞかれんととて、本経読誦の功徳を説いている。(若し是の經において、受持讀誦せば、一切所求・官位富饒・男女慧解行來、隨意にして、人天の果報皆滿足を得、疾疫厄難、即ち除愈を得、杻械枷鏁ちゅうかいかさ撿繋其身けんげごしん皆得解脱かいとくげだつ。四重戒を破し、五逆罪を作し、及び諸戒を毀る、無量の過咎は悉く消滅することを得ん。)
また不空訳仁王般若経奉持品には此の経を受持することによって国土に起こるべき七難を滅して安楽を得んと説く。七難とは
1、日月度を失し、月の色改変して赤、黄色となり日月食し或いは重輪となる。
2、星辰を失し・・・
3、龍火、鬼火、人火、樹火、天火四方におこって万物を類焼す。
4、時節改変し寒暑常ならず・・江河汎張し石を流し山を浮かぶ。
5、暴風しばしばおこり・・
6、天地亢陽し・・百穀成熟せず
7、四方の賊来たりて国の内外を侵し、・・
これらの災難は一切の人民父母に孝せず、師長とバラモンを敬せず、国王大臣正法を行ぜざるによって起こる。しかもこの仁王般若経を受持し読誦し解説することによってそれらの厄は除かれん。この般若波羅密多はよく一切諸仏の法、一切菩薩の解脱の法、一切国王の無上の法、一切有情出離の法を出生すとて、広くその功徳を説いている。」とあります。


2、陀羅尼。
守護國界主陀羅尼經陀羅尼功徳軌儀品第九に「(壇を築いたのち)若し雨降る事過多ならばすなわち止雨の陀羅尼を誦せよ。曰く
おん あみりていてい うん ていしった そわか
この陀羅尼を誦すること七遍、或いは鉢器、或いは瓶缸(へいこう・あぶらつぎ)を以て蜀葵花(しょくきか・つゆあおい)を盛り鉄瓶等を以て覆うて地上におけばすなわち晴明なり」

3、金剛光焔止風雨陀羅尼經もありますがまだ訳していません。

4、止風雨法もあるようですがまだここで出すには至りません。
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