本朝世紀・正暦五年994 四月七日「為被修臨時仁王会也、是依消除疫病所 被行」
『日本紀略』正暦五年六月条には「公卿以下庶民に至るまで門戸を閉ざして往還せず」とあります。「栄華物語」にも
「はかなく年もくれて、正暦五年といふ、 いかなるにか、ことし世の中さはかしう、春よりわつらふ人々おほく、みちおほちにもゆゆしき物ともおほかり・・」とあります。
道長が「我が世をば‥」と詠んで我が世の春を謳歌できたのは、この疱瘡によって他の権力者がいなくなったためともいわれています。まことにパンデミックはそれまでの社会常識などいともたやすく崩壊させます。現在もコロナで今までの市場原理主義・小さな政府・規制緩和等の主張がいかに亡国・売国路線であったかがやっと国民に認識されました。
猶、
「仁王法」とは密教最大の秘法、護国の大法で、東寺講堂もこの経典により造られています。
参考・ 仁王護国般若波羅蜜多経(全巻)
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