第四節 かたよらない心
七、仏の教えは相反する二つを離れてそれらが別のものでないということを悟るのである。もしも、相反する二つの中の一つを取って執着すればたとえそれが善であっても正であっても誤ったものになる。
もしも人がすべてのものは移り変わるという考えにとらわれるならば、これも間違った考えにおちいるものであり、また、もしも、すべてのものは変わらないという考えにとらわれるならば、これももとより間違った考えなのである。もし、また人が我があると執着すればそれは誤った考えで、常に苦しみを離れることができない。もしも我がないと執着するならば、それも間違った考えで道を修めても効果がない。
またすべてのものはただ苦しみだけであるととらわれれば、これも間違った考えであり、またすべてのものはただ楽しみだけである途といえば、これも間違った考えである。仏の教えは中道であってこれら二つの偏りから離れている。
七、仏の教えは相反する二つを離れてそれらが別のものでないということを悟るのである。もしも、相反する二つの中の一つを取って執着すればたとえそれが善であっても正であっても誤ったものになる。
もしも人がすべてのものは移り変わるという考えにとらわれるならば、これも間違った考えにおちいるものであり、また、もしも、すべてのものは変わらないという考えにとらわれるならば、これももとより間違った考えなのである。もし、また人が我があると執着すればそれは誤った考えで、常に苦しみを離れることができない。もしも我がないと執着するならば、それも間違った考えで道を修めても効果がない。
またすべてのものはただ苦しみだけであるととらわれれば、これも間違った考えであり、またすべてのものはただ楽しみだけである途といえば、これも間違った考えである。仏の教えは中道であってこれら二つの偏りから離れている。