福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

実語教解説・・26

2020-11-14 | 頂いた現実の霊験

実語教(傳、弘法大師作、寺子屋等で使用。「実語教註慈賢(鎌倉時代の天台座主)」「実語教諺解(覚賢慧空)」等より解説)解説・・・26
・但し食あれば法あり、 亦身あれば命あり 。(食をはみて世を渡る者はそれぞれの身に為すべき所作の法あり。その食により身を立て姿を養ふ時はおのずから命も長し。漢書に曰く「農は天下の本也、黄金・珠玉飢えて食うべからず、寒うても着るべからず」。帝範(帝王の模範を記した書、唐太宗撰)にいわく「食は人の天なり、農は政の本なり」。礼記に「三年耕して必ず一年食あり、九年耕して必ず三年の食あり、三十年の通を以て凶旱水溢ありといえども民菜食なし、然して後、天子食として日々挙するに楽しみを以てせり」。史記に「農夫耒を撰びて、工女機を下す」。晏子に「君は人を以て天とす」。貞観政要に「一たび食らうごとに便はち稼穡の艱難を念へ、一たび着るごとに則ち紡績の辛苦を思へ」。左伝に「一夫を耕へせざる時は天下その飢えを受け、一婦織らざれば天下その寒きことを受く」。朝野群載(ちょうやぐんさい・平安時代の詩文・宣旨・官符・書札等各種文書を分類して三善為康が編纂したもの)に「造る者は富めり、学ぶ者は貧し」。政論に「国は民を以て根とす、民は穀を以て命とす」。十七条憲法十六に曰く、「民を使うに時を以ってするは、古の良き典なり。故に、冬の月に間(いとま)あらば、以って民を使うべし。春より秋に至るまでは、農桑の節なり。民を使うべからず。それ農(たつく)らずば何をか食らわん。 桑(くわと)らずば何をか服(き)ん。」。史記に「王者、民を以て天とす、民は食を以て天とす」。文選に「国を昌さかりにし家を稔らす謀は田を耕し犂き、畠を犂に過ぎたるはなし、命を棊つぎ、身を怯るの途、桑を採り絹を織るより勝はなし」)

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