福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

御大師様の先祖供養についてのお考え・・10

2019-06-10 | 先祖供養
御大師様の先祖供養についてのお考え・・10
大師の「笠の大夫、先妣の奉為に大曼荼羅を造り奉る願文」。「・・・日薄(せまり)、星廻って、期辰すみやかに至れり(日がおしつまり一周忌がめぐってきた)。謹んで天長元年孟冬二十二日をもって先妣の本願を問い源が為に大日の微細会の曼荼羅一鋪九幅七十三尊を図し奉り、ならびに大日経等の若干の部巻を写し奉る。兼ねて法侶を延いて大日の法智印(大日経)を講演す、四銖胖蠁(ししゅきっきょう、わずかな金で求めた燈明でも不滅の宝灯としてかがやく)、五茎照灼す(わずか五茎の蓮華を供養しても輝く)、一鉢余りあり(一鉢でも十方の仏に供養して余りある)、三尊尚饗したまえ。法界彩を発して(新造の曼荼羅は彩色が美しく)海会の影森羅たり。丹青暉を交えて塵刹の像駢填たり(無数の仏が立ち並んでいる)。金文玉字字に百千の契経を呑み、空点有畫点点に万億の義理を含めり。積劫の障雲は一瞻の眼に蕩け、累生の業雲は一誦の口に褰げん。伏して願わくはこの妙業によって先慈をたすけたてまつらん。月鏡盈盈として忽ちに金剛の日殿に逍遥し(亡母の心月を円満ならしめ金剛界の悟りに証入せしめ)、日輪赫赫として速やかに蓮台の日宮に放昿(気ままに遊ばせる)せん(慈母の慧日をして輝かし胎蔵界の悟りに証入せしめる)。鱗衣蹄履(鱗あるもの、蹄あるもの)、角矛牙剣(矛のような角あるもの、剣のような牙あるもの)、排上潜下(飛ぶものと潜るもの)、怨親疎昵、同じく鑁乳の珍味に飽いて(金剛界の鑁字の悟りに達して)、斉しく阿字の宝閣に登らん。」

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