両手両足のない中村久子の言葉です。
「逆境こそ恩寵なり。人生に絶望なし。いかなる人生にも決して絶望はない。どんなところにも生かされていく道はございます。」
「人間には絶え間のない苦しみがある。夫に先立たれた妻、子に死なれた親、一生身動きすらもできないお気の毒な方もあります。どんな境遇の人でも、その苦しみや、かなしみを、ぐちや、不平で終わることなく、それを喜びにかえていただくことが、善知識と思わせいただき、われ一人の助かりでなく、人さまにも喜びをお分けさせていただくのでございます。」(黒瀬昇次郎『中村久子の生涯』
人は絶え間のない苦しみの中で「どうぞ同じように苦しんでいる人達がすこしでも楽になりますように」と神仏をおがみ続けることが助かる道かもしれません。