福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

川崎大師に桜が見事に咲いていました

2012-04-06 | おすすめ情報
いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな

(伊勢大輔(いせのたいふ)、詞花集27番、後十五番歌合8番、百人一首61番。古本説話集第9。袋草子、十訓抄。)


折りてみるかひもあるかな梅の花 今日九重ににほひまさりて

(源 寛信、拾遺集)

少女子が かざしの桜咲きにけり 袖振る山にかかる白雲

(藤原為氏、続後撰集)

天つ風雲のかよひぢ吹きとぢよ をとめの姿しばしとどめん

(良岑宗貞(遍昭)、古今集872番、百人一首)
 


 

くやしくぞ天つ乙女となりにける 雲路たづぬる人もなき世に

(藤原滋包(しげかね)がむすめ、後撰集。)



吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな
(源義家 千載和歌集)






 


桜花 底なる影ぞ惜しまるる 沈める人の春と思へば

(清原元輔、拾遺集)

 

治まらぬ世の人ごとの繁ければ 桜かざして暮らす日もなし

(長慶天皇、新葉集)


桜さく 山田をつくる賤の男は かへすがへすや花を見るらん

(高階経成、金葉集。)


山ざくらをしむ心のいくたびか 散る木のもとに行きかへるらん

(周防内侍、千載集)


 


さくら花としのひととせ匂ふとも さても飽かでやこの世尽きなん

(源師光、新勅撰集105番)。




 


花桜今年ばかりと見しほどに 八十歳までにもなりにけるかな
(源縁法師、万代和歌集329番。)



 

花にそむ心のいかで残りけむ 捨てはててきと思ふわが身に

白河の春の梢のうぐひすは 花の言葉を聞くここちする

ねがはくは花の下にて春死なん そのきさらぎのもち月の頃

仏には桜の花をたてまつれ わが後の世を人とぶらはば

(西行、『山家集』春歌の連作 )
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