「・・この小屋(上山氏が行でこもった大文字山の大師堂)は西側から出入りするようになっていて東側は山の斜面に接しておりその斜面の岩をくりぬいた岩屋にお大師様をおまつりしているのです。その岩屋にはいつも誰かが線香と蝋燭を供えており、花立には生きのよう花がいけられ、出入り口に供えられた御影石の手水鉢のhあきれいな水が張られていました。銀閣寺あたりには毎朝欠かさずおまいりする人びとがいてこうしたお世話をしていたのです。・・たまたま早朝にのぼると常連尾人たちと山道であったり、大師堂で顔を合わせることもあり、次第に顔なじみとなって、大師堂でのおつとめの仲間にいれていただいたり、お大師さんの縁日のご接待によんでいただいたりするようになりました。・・ところでわたくしは日米の戦いが始まった一九四一年に京都の大学に入ったのですが、空海さんにめぐりあって自己流の求聞持の行をはじめたのはその翌年一九四二年のことでした。(続)
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