「私が下宿の主、島文次郎先生に長谷(宝秀)先生を紹介していただいたのは、19一九四三年にはいって数ヶ月を経てからのことでした。それからまもなく長谷先生の寛大なおはからいによりまして、求聞持の秘法を授けていただくことになったわけでございますが、授けていただいた日に、先生が使いこまれた白檀の数珠とあらせて恵与された墨蹟の末尾に「昭和十八年六月二十五日」という日付が記されています。わたしはその年の九月二十三日付で大学を繰り上げ卒業し、十月一日に海軍予備学生として、武山の横須賀第二海兵団に入団いたしました。そのときには私を長らく苦しめてきた心の泥沼はほとんどあとかたもなく消え去っていたようにおもいます。(続)
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