福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

曲水宴の詩歌数編

2022-03-03 | 法話

曲水宴の詩歌数編

 

・「漢人も筏浮かべて遊ぶてふ今日そ我が背子花縵(はなかづら)せな」(「万葉集」大伴家持)

 

・菅家文章に曲水の宴の詩があります。

「三月三日同く花に賦す。天酔ふに似たり。製に応じ幷に序」

「春暮月 月の三朝 天花に酔ゑへるは 桃李盛んなればなり

我が君一日澤 萬機の餘 曲水遥かなりと雖ども 遺塵絶たりと雖も

巴字を書して地勢を知り 魏文を思ひて以て風流を翫ぶ。

蓋し志の之く所ならん。 謹んで小序を上つる

三日春酣、曲水に思ふ。彼の蒼ひ温克にして花に催さる 煙霞遠近は當に同戸るべし。桃李の浅深は勧盃に似たり。酔に乗ず和音。風の口綬む。憂を銷す晩景、月眉開く。帝尭姑射華顔少なし。紅勺上面来を用ひず。」

 

・「三月三日応詔 釈弁正」

「玄覧動春節 宸駕離宮を出づ 勝境すでに寂絶 雅趣また窮りなし 花を折る梅苑の側

醴を酌む碧瀾の中 神仙意を存するにあらず 広済これ同じうするところ 鼓腹太平の日 ともに詠ず太平の風」(懐風藻)

 

・「三月三日曲水宴といふことは六条殿にて。この殿せさせ給ときこえ侍き。から人のみきはになみゐて。あうむのさかつきうかへて。もゝの花の宴とてすることを。東三条にて。御堂のおとゝせさせ給き。そのふるきあとを尋させ給なるへし。」(今鏡)

 

・「からひともけふをまつらしもものはな かけゆくみつになかすさかつき」

(新撰和歌六帖)

「から人の船をうかへて遊てふけふそ我せこ花かつらせよ」

(新古今和歌集)

 

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