福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

死後の世界も獅子奮迅の働きをすべきところ

2021-10-31 | 法話

 

・以前は亡父の遺影を見て「あの世でお父さんはどうしているかなあ」と思ってみていてもあまり一体感はなかったのですが、最近では遺影を見て「あの世でも一緒に少しでも人の為に働きたいね」と話しかけると遺影も微笑んでくれて一体感が出てきています。

・金山穆韶は「仏教における個体の観念」「涅槃は無相なれども無尽の妙用あり」とされています。

「密教にては涅槃は単寂の境にあらざることを明かさんとして北方涅槃をば五部(金剛界五仏の五智を表す分類。仏部・金剛部・宝部・蓮華部・羯磨部)の中には羯磨部に配しまたその中尊を不空成就佛と称し、その四親近(主要五佛の四方に配される菩薩)をば、業、護、牙、拳としていずれも活動を表示し、五智(法界体性智・大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智)の中には成所作智に配す、またこれを胎蔵曼荼羅に依るも北方涅槃をば天鼓雷音佛と称す。これ雷霆の無相にして而も天地に満る音響を発するが如く、涅槃は無相なれども無尽の妙用あることを表せるものである。」(金山穆韶「仏教における個体の観念」)

・年忌法要の句にも「一切有情界に於いて共に普賢の行願を満足せんことを」というところがあります。「普賢の行願」とは一言でいえば「何度でも生まれ変わって衆生済度の為の菩薩行を為すこと」です。

 

死後の世界も獅子奮迅の働きをすべきところということでしょうか。

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