養老孟司氏の「日本仏教精神の再興―信仰と寺院の役割―」という動画がありました。https://www.youtube.com/watch?v=3HIFTIVmyEk
「果たして自分というものはあるのだろうか」「周りから切り離した自分はない」とおしゃっています。「全ては繋がっている、全ては全てに入り込んでいる」という趣旨です。まさに華厳の「一即一切・一切即一」の世界を科学者の視点でお話しされています。
今までも観念的には分かっていましたが今回は何故か実感・体感として分かる気がしました。古希を過ぎ、死を意識するようになるとこの世とあの世の繋がり方も心配になってきます。こういう時にこの科学者の「すべては繋がっている」という言葉に出会うと、思わず「この世とあの世」「自分と先祖」「いままで犠牲にしてきた無数の生き物」「代受苦の菩薩として種々の苦難にあってきた他者」等も「実際に」つながっているのだと朝夕の修法の時に少しずつ体感できるようになりました。そして改めて「捨身飼虎説話」の深さを思いました。