福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

大燈國師遺誡

2013-10-17 | 法話
興禅大燈國師遺誡
(大燈國師は26歳で印可を受けるが、その後20年間、京都で乞食行をする。その後大徳寺開山。正燈・興禅大燈という国師号を後醍醐・花園の両天皇から贈られる。)

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汝等諸人此の山中に来つて道の為に頭を聚む。
衣食の為にする事なかれ、
肩有つて着ずと云ふ事なく、口有つて食はずと云ふこと無し。
只須らく十二時中無理會の處に向つて、
究め来り究め去るべし、
光陰箭の如し、謹んで雑用心すること莫れ、
看取せよ看取せよ。
老僧行脚の後或は寺門繁興佛閣経巻、金銀を鏤め、
多衆閙熱或は誦経諷呪長座不臥一食卯斎六時行道、
直饒恁麼にし去ると雖も、
佛祖不傳の妙道を以て、胸間に掛在せずんば忽ち因果を撥無し、
眞風地に墜つ、皆是れ邪魔の種族なり。
老僧世を去る事久しくとも兒孫と称する事を許さじ。
或は一人有り野外に綿絶し、
一把茅底折脚鐺内に野菜根を煮て喫して日を過すとも
専一に己事を究明する底は、老僧と日々相見報恩底の人なり、
誰か敢て軽忽せんや。
勉旃。勉旃。
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