八幡宇佐御託宣集・延喜二十一年六月二十一日の託宣に
「筥崎神託す。『我が宇佐宮よりは穂波大分宮は我の本宮なり。去る廿日辰時を以て来り着く。今日巳時を以て爰に来る所なり。其の故は香椎宮は我が母堂、住吉宮は我が親父なり。我幼少の当初、志賀嶋を点住してこれに跡つく所なり。夷類を征伐せしむる後、吾出生の時、号を崇めらるべし。我が先の世に三箇所に居住せしむべき由所々に有りと雖も、昔我天の下国土を鎮護始めし時に戒定慧の筥を彼の松原の所に埋め置くなり。埋る所は彼の父母両所の敷地の中間に松一本を殖ゆる。已に其の璽なり。適生土の上へ彼の所に居住せしめんと欲する也』てへり。」