福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

弁惑指南巻一(続)

2013-07-23 | 諸経
弁惑指南巻一(続)
・・さて真実無妄の本不生とは、一切諸法おのおの一一に万法を具えたり。

若し有情(心あるもの)に就いて云はば、

今生には、人の形を顕したれば、外相に約して人となずくれども、

若し人、一念の瞋恚を起こすときは、即ち地獄の火なり。
一念の慳恡を発せば、即ち餓鬼の飢渇となる。
少分も愚痴を起すときは即ち、畜生の無知なり。
少分も我慢闘争を起せば即ち、修羅の心なり。

若し、五常を守り、五戒を持てば(五常は五戒にあたる。不殺は仁なり。不盗は義なり。不邪淫は礼なり。不妄語は信なり。不飲酒は智なり。)即ち、当分、人道の常なり。

一食の頃なりとも十善戒をまもり、或いは四善四無色定を修するは天道の心なり。

若し、四諦を修行する心を起して、三界を厭うは声聞なり。

若し十二因縁を観じて生死を離れんとねがうは縁覚なり。

若し自ら利し、他を利する心おこらば、則ち、菩薩なり。

若し諸法の本不生を観ぜば、則ち、仏の心なり。

かくのごとく、一人の心に、もとより、十界を具へたり。自余の九界の有情にも亦各の本より余の九界を具えたり。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鈴木さんが20日の定例会の... | トップ | 福聚講 今日の言葉   »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事