今日道路の清掃ボラテアをしてるとき、突然亡き母が「お前を生んでよかった」といってくれた気がしました。大したことをしているわけではないのに我ながらオーバーな思い込みと思いましたが、要は亡き父母から「「お前を生んでおいてよかった」と思わるような生活を送るよう努めよ」と諭されたのかもしれません。
考えるとわれわれは神仏のお蔭でこの世に送り出されています。このご恩を生きているうちに返さなければなりません。父母は当然のこと神仏からも「おまえをこの世に送り出してやってよかった」といわれる人生を送りたいものです。
高野山真言宗では三信条というものをあげています。
「一、大師の誓願により二世の信心を決定すべし
一、四恩十善の教えを奉じ人の人たる道を守るべし
一、因果必然の道理を信じ自他のいのちを生かすべし」です。
この 2つ目の「四恩十善の教えを奉じ人の人たる道を守るべし」が大切と思います。
四恩とは「父母の恩」「衆生の恩」「国王の恩」「三宝の恩」です。どんな人にも父親がいて母親がいます。この世に生を受ける元が「父母の恩」であります。また生を受けて生命を維持するにあたっては無数の命に支えられています、これが「衆生の恩」です。そしてわれわれは国の保護なしに生活できません。これが「国王の恩」です。特に日本は神国です、萬世一系の天皇のもとに二千年以上にわたり先祖代々国体を維持してきました。「国王の恩」は他国にないほど深いものがあります。そして「三宝の恩」ですが、三宝とは仏法、法宝、僧宝のことです。宇宙の真理を説く仏法僧によって我々の国土は守られ先祖の生活もまもられてきたのです。(そして、十善とは十善戒のこと、つまり殺さない、盗まない、邪淫を行なわない、うそをつかない、不必要な飾りたてをした言葉を使わない、悪口をいわない、二枚舌をしない、むさぼり物惜しみしない、腹をたてない、あやまった考え方をしないということです。)この四恩十善の教えを日々体して生きていくことが父母や神仏への報恩になるのではないかと思うこの頃です。
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