真言教誠義(密蔵沙門周海)「真言宗で亡者に授ける引導の法も大師の伝え玉う即身成仏の法なり。・・檀家より入寂の由を告げきたらば直ちに法名を与えて仏弟子となし、以て第六天の魔の障礙を除きおくべし。若し仏の加被をこうむらざるときは(魔が)かの魂魄の阿頼耶識を魔道に引入するをもってなり。その次に招魂の法を修し、以てかの阿頼耶識が五道におもむきて生有を受けんと欲するをもって、かの飛び出て中有に居する魂をば今まで居せしところの肉団心の中に住せしめおく。これを招魂の禁五路(きんごろ)の法という。次に大師の御前に参り礼拝おわってご引導玉らるべき旨を祈願し終わって、道場に於いて大師の御名代として丁寧に伝法灌頂の印可秘印明等の即身成仏の相承の秘口をさずけ受持せしめて、無常堂に至りて外義の引導の作法を修するなり。これ真言宗に授ける引導の秘印と秘明と三昧地の法とは大師の身命を擲ってはじめてつたえたまひし即身成仏の法なればなり。」
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