福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

雨足多しといえども並びにこれ一水なり

2019-06-19 | お大師様のお言葉
「自他一如」ということは、宇宙の基本原理です。御大師様の吽字義には「雨足多しといえども並びにこれ一水なり、灯火一にあらざれども冥然として同体なり、・・」(雨足は無数にあるがもとは同じ水である。多数の灯火も同じ光である。このように自他は一如である。)とあり、華厳経には有名な「一即多、多即一」(時間空間は相互に入り組んでおり、全てが溶け合っていて一つである)という言葉があります。

ここからすると、宗教も当然一つです。仏教・キリスト教が一つということは高野山の参道に
「大秦景教流行中国碑」のコピーがあることからも伺われます。とくにカトリックと密教はその儀式性に於いて似ているとはよく指摘されるところです。 ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教は「姉妹宗教」ですし、ヒンズー教と仏教も姉妹宗教です。また仏教と神道はもともと一体でした。
いつの間にか「分離主義」に世界中が犯されて、違いばかりを強調するようになり人類を破滅にむかって突進させているのです。
今日の出口の見えない対立世界を終焉させ人類が互いに共存していくためにはこの、お大師様の「雨足多しといえども並びにこれ一水なり、灯火一にあらざれども冥然として同体なり、・・」をよくよく拳拳服膺していくほかありません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 御大師様の先祖供養について... | トップ | 御大師様の先祖供養について... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

お大師様のお言葉」カテゴリの最新記事