9月30日、坂東5,6,7,8番を打ちおえての帰り、
新宿駅の中央線ホームの雑踏の中で電車に乗ろうとすると、降りてきた若者が真剣な表情で巡礼姿のわたしを拝みました。
とっさのことでもあり、両手が笠と錫杖でふさがっていたためこちらはだまって頭を下げただけですれちがいました。
一瞬のできごとでした。
四国遍路の途上で拝まれたことはありますが、東京の雑踏のなかで拝まれたのははじめてです。
電車に乗り込んだあと、なにかジーンとくるものがありました。
『大方廣佛華嚴經巻第九夜摩天宮菩薩説偈品第十六』に「心佛衆生是三無差別」(自分と衆生と仏は一つだ)とありますがまさにそのことをはじめて身体で気付かされた秋の夜でした。
新宿駅の中央線ホームの雑踏の中で電車に乗ろうとすると、降りてきた若者が真剣な表情で巡礼姿のわたしを拝みました。
とっさのことでもあり、両手が笠と錫杖でふさがっていたためこちらはだまって頭を下げただけですれちがいました。
一瞬のできごとでした。
四国遍路の途上で拝まれたことはありますが、東京の雑踏のなかで拝まれたのははじめてです。
電車に乗り込んだあと、なにかジーンとくるものがありました。
『大方廣佛華嚴經巻第九夜摩天宮菩薩説偈品第十六』に「心佛衆生是三無差別」(自分と衆生と仏は一つだ)とありますがまさにそのことをはじめて身体で気付かされた秋の夜でした。