福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

先祖供養のこと

2014-08-03 | 法話
先祖供養は現在の子孫の運命を拓く為にも大切です。

お大師様も性霊集に多くの先祖供養の達嚫を残されています。「故藤中納言の為に十七尊の像を造り奉る願文」には「この良縁(善行)によって尊霊をたすけたてまつらむ」とあり、「笠大夫、先妣の奉為に大曼荼羅を造り奉る願文」には「この妙業(曼荼羅造営供養)によって先慈(亡母)をたすけ奉らむ」とあります。いずれも先祖のための各種善行があの世での先祖の霊魂を助けることになるという趣旨のお言葉です。

中阿含経にも「祠祀諸天。祭餟先祖。及布施沙門梵志。爲後生天而得長壽得樂果報」とあります。初期仏教以来先祖供養は大切なこととされてきているのです。


また法苑珠林には「亡後作福。死者七分獲一。餘者屬現造者」とあります。亡者のために追福供養すれば7分の1は先祖に、7分の6は自分に返ってくるというのです。

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