福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国八十八所の霊験その95

2014-08-03 | 四国八十八所の霊験
1回目の遍路の時、前神寺をお参りした日の夜は伊予三島の遍路宿に泊まりました。遍路装束を干すために出た宿の屋上からは満月と夕日と海が見えました。今まで海と言えば太平洋ばかりでしたが、終に瀬戸内海が見えるところまできたのだと感無量でした。この光景は遍路の9年後の今までまぶたに焼き付いています。よほどうれしかったのでしょう。
久しぶりに部屋でTVをつけると俳優滝田栄の母の話がでていました。
 彼女は重い心臓病で滝田の出産は母体生命に危険を及ぼす状況だったそうです。
しかし成田不動に願掛けして無事滝田を産んだと言うことでした。
またその後も滝田の大成を祈願していたところNHKの大河ドラマに抜擢されたということでした。
リンカーン、三井正友、岩崎弥太郎、野口英世、遠藤周作などにみるように信仰深い母に育てられた子は信仰深い人生を歩んでいます。そしてまた信仰深い親になります。信仰は遺伝されていくのです。道中で話をした四国遍路も多くが信仰深い家庭に育っていました。祖母の昔の納経帳をもってきている人、母が四国遍路にあこがれていたが果たせなかったので来たという人、等です。

私自身もお寺の生まれとは言いながら大師信仰は若くして亡くなった母から植え付けられたものでした。 母は折ある毎に「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」と唱え、「お大師様は有難い」「お金がない時、お大師様にお助けを頂いた」と寺に来る人ごとに説いていました。
 
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