1、涅槃会とは
2月15日お釈迦様は涅槃に入られましたが、この日に日本、中国では遺徳追慕と報恩のための法要が行われます。涅槃講や涅槃忌あるいは常楽会とも称されます。日本では推古天皇の時代、奈良の元興寺で行われたのが最初という説もありますが 東大寺要録には
「天平宝字五年(761)二月十五日より(二月堂で)はじまり・・」ともあります。京都の千本釈迦堂では「遺教経」の訓読が行われることから「遺教経会(ゆいきょうぎょうえ)」、長野県善光寺では「御会式(おえしき)」とよばれています。京都嵯峨の清涼寺で行われる「お松明」は本堂の涅槃図の前で念仏の後、境内で三基の大松明を燃やし、釈尊の荼毘を再現します。 法隆寺、四天王寺、高野山等では「常楽会」と称します。特に高野山では2月14日夜から翌15日の昼にかけて、講式と呼ばれる声明を中心に、涅槃講、羅漢講、遺跡講、舎利講の四座に分けられて営まれます。
今昔物語「山階寺ニ於テ涅槃会ヲ行ヘル語第六」には涅槃会参詣の功徳が書かれており、「人ノ広ク云ヒ伝フル様、「此ノ国ノ人、世ヲ背テ冥途ニ至ル時、閻魔
王・冥官在マシテ、「汝ハ山階寺ノ涅槃会ヲバ礼タリキヤ否ヤ」トゾ問給フナル。此レニ依テ、涅槃会ニ参レル道俗・男女、皆、此ノ会ノ供花ノ唐花ヲ取テ冥途ノ験ニセム」ト云ヘリ。((あの世にいくと閻魔様に)「汝は山階寺(興福寺)にもうでたことがあるか」と問われるので参詣の善男善女はみな涅槃会の唐花を証拠としてとり冥土へもっていくとのことである)」
とあります。
2月15日お釈迦様は涅槃に入られましたが、この日に日本、中国では遺徳追慕と報恩のための法要が行われます。涅槃講や涅槃忌あるいは常楽会とも称されます。日本では推古天皇の時代、奈良の元興寺で行われたのが最初という説もありますが 東大寺要録には
「天平宝字五年(761)二月十五日より(二月堂で)はじまり・・」ともあります。京都の千本釈迦堂では「遺教経」の訓読が行われることから「遺教経会(ゆいきょうぎょうえ)」、長野県善光寺では「御会式(おえしき)」とよばれています。京都嵯峨の清涼寺で行われる「お松明」は本堂の涅槃図の前で念仏の後、境内で三基の大松明を燃やし、釈尊の荼毘を再現します。 法隆寺、四天王寺、高野山等では「常楽会」と称します。特に高野山では2月14日夜から翌15日の昼にかけて、講式と呼ばれる声明を中心に、涅槃講、羅漢講、遺跡講、舎利講の四座に分けられて営まれます。
今昔物語「山階寺ニ於テ涅槃会ヲ行ヘル語第六」には涅槃会参詣の功徳が書かれており、「人ノ広ク云ヒ伝フル様、「此ノ国ノ人、世ヲ背テ冥途ニ至ル時、閻魔
王・冥官在マシテ、「汝ハ山階寺ノ涅槃会ヲバ礼タリキヤ否ヤ」トゾ問給フナル。此レニ依テ、涅槃会ニ参レル道俗・男女、皆、此ノ会ノ供花ノ唐花ヲ取テ冥途ノ験ニセム」ト云ヘリ。((あの世にいくと閻魔様に)「汝は山階寺(興福寺)にもうでたことがあるか」と問われるので参詣の善男善女はみな涅槃会の唐花を証拠としてとり冥土へもっていくとのことである)」
とあります。