福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

両部神道論・・その6

2014-10-14 | Q&A
6、・伊勢神宮の外宮(豊受大神宮)の神官で、伊勢神道の大成者である度会行家は元応二年(1320)「類聚神祇本源一五巻」を著し天照大神を大日如来、伊弉諾伊弉冉二神を天鼓雷音佛、開敷華王佛とした。神皇正統記もこれに倣っている。
7、天地麗気記(傳弘法大師作)には、『天神七葉(国之常立神(くにのとこたちのかみ)豊雲野神(とよぐもぬのかみ)宇比邇神(うひぢにのかみ)・須比智邇神(すひぢにのかみ)角杙神(つぬぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)意富斗能地神(おおとのじのかみ)・ 大斗乃弁神(おおとのべのかみ)淤母陀琉神(おもだるのかみ) ・阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)伊邪那岐神・伊邪那美神)は過去七佛(毘婆尸仏; 尸棄仏; 毘舎浮仏; 倶留孫仏; 倶那含牟尼仏; 迦葉仏; 釈迦仏)の転じて天の七星(貪狼、巨門、禄存、文曲、廉貞、武曲、破軍)とあらわる。地神五葉(天神七代に続き、神武天皇以前に日本を治めた5柱の神。天照大神・天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)・ 草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)は現在の四佛(宝幢、開敷華王、無量寿、天鼓雷音)に遮那(大日如来)を加増して五佛となす。化して地の五行神(土神=ハニヤスヒコノカミ ・火神 =カグツチノカミ・金神=カナヤマヒメノカミ・水神=ミズハノメノカミ ・木神=ククノチノカミ)となる。供奉の十六葉の大神大小尊は賢劫の十六尊なり。おもうに昔因地にいまして菩薩の道を行じたまふ。時に千たび生まれ、萬たび生まれて百葉より百世を重ね千千に旦って國を守ります神に座ます。
・・伊弉諾尊ハ金剛界。俗躰、男形ニシテ、馬鳴菩薩ノ如ク、白馬ニ乗テ、手ニ斤(はかり)ヲ持チテ、一切衆生ノ善悪ヲ、之ヲ量リタマフ。伊弉冊尊ハ胎蔵界。俗躰、女形ナリ。但シ阿梨樹王ノ如シ。荷葉ニ乗ジテ説法、利生ス」と述べ、この諾冊二尊が「幽契ヲ為シテ一女三男ヲ所産ス。一女トハ天照皇太神」・・』
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