伊藤忠創業者伊藤忠兵衛(近江湖東の犬上郡生まれ)は
従業員に「正信偈」と念珠を配り、毎朝読経させていました。また西本願寺津村別院に従業員と毎朝参拝、蓮如上人を慕う「酬徳会」や「大日本仏教慈善会(困窮者の救済)」を設立し、「商売は菩薩の行」といっています。 . . . 本文を読む
霊魂の話
折口信夫
たまとたましひと
たまとたましひとは、近世的には、此二つが混乱して使はれ、大ざつぱに、同じものだと思はれて居る。尤、中には、此二つに区別があるのだらうと考へた人もあるが、明らかな答へはない様である。私にもまだ、はつきりとした説明は出来ないが、多少の明りがついた。其を中心に話を進めて見たいと思ふ。
古く日本人が考へた霊魂の信仰は、後に段々変つて行つて居 . . . 本文を読む
近江商人出の企業は トヨタ、丸紅、伊藤忠、高島屋、日本生命等です。
近江商人が行商に出かける際には、御本尊・阿弥陀如来の小さな御絵像(掛け軸)を巻き納めて荷物の上に置き、宿で御本尊をお掛けして、朝夕勤行。売り手と買い手との聞に仏様を念じ、「商売は仏様にさせて頂く。品物は仏様を通じてお客さんに渡り、お代はお客さんから仏様を通じて頂く」と考えた、と言われています。 . . . 本文を読む
・大丸の祖、下村彦右衛門は京都瀧尾神社を崇拝、伏見稲荷大社を分祀、大丸繁栄稲荷神社と称しています。又、彦右衛門は毎年冬になると施餓鬼と称し貧しい人に食べもの、古着やお金を施していたとされます。
・三和グループの元、鴻池財閥の祖、鴻池幸元の「幸元子孫制詞条目」には第二条「神棚・持仏檀、毎朝祓ひ清め精誠祈念仕るべし」第三条「先祖恒例の仏事怠りなく・・」とあります。
・松坂屋の元、伊藤呉服店の十一代 . . . 本文を読む
今日の定例会模様。
今日は昨日までとは打って変わっていつもの寒さに戻りましたが、護国寺境内は御開帳の日ということもあって、老若男女の参拝者が多く行き交っています。最近頓に護国寺の参拝者も増えたように思います。そしてなにより驚くのが一言地蔵様の前に行列ができるようになったことです。いつ来ても一言地蔵様の前には若い人を中心にお参りの人が数人ずつ列を作っているのです。以前は見たこともないような光景です。 . . . 本文を読む
三菱財閥の創始者岩崎弥太郎は土佐の生れです。
母美和は自宅のある井口から20キロの四国27番神峰寺へ弥太郎の大成を祈願して21日間のお詣りをしています。成功した弥太郎は後に四国27番神峰寺へ広大な山林を寄付しています。(この神峰寺は昭和31年尾西市の水谷夫妻に奇跡がおこり、脊椎カリエスの妻シズがここの参道で夫の背から落ちたショックで突然立てるようになったという霊験の顕れた寺でもあります。神峰寺参道 . . . 本文を読む
三井財閥の創始者は三井高利。母親(殊法尼)は厚い信仰心を持ち「客は皆佛性をもっており同じように尊いのだから相手により商いを変えてはならない」という考えから、「現銀掛け値なし」という新商法を始める。また呉服は反物単位で売るという当時の常識を覆し、庶民も買える切り売りをして大成功する。
高利は京都真如堂(天台宗)の大檀越となり、ここには高利夫妻の墓、越後屋奉公人2300人の総墓がある。
一方、三囲神 . . . 本文を読む
問、妄想とは
答、「莫妄想」というのみ。
夢中問答・・
答浄土・穢土の隔てあり、迷悟凡聖同じからずと思へるは妄想なり。聖凡の隔てもなく浄穢の別もなし、と思へるもまた妄想なり。仏法に大小、権実、顕密、禪教の差別ありと思へるも妄想なり。仏法は一味平等にしてすべて勝劣なしと思へるも妄想なり。行住坐臥・見聞覚知、みなこれ仏法也と思へるも妄想なり。仏法は一味平等にしてすべて勝劣なしと思へるも妄想なり。 . . . 本文を読む
今夜は建国記念日で十五夜です。お月様が中天に煌々と光っています。満月は仏教でも「心月輪の如し」といって自分の菩提心をあらわします。また月輪観といって自分の心が満月の様だという観想もします。昔は月に二回新月と満月の日は布薩といって戒律厳守を確かめる日でもありました。いずれにせよ建国記念日が満月とは大変ありがたい予兆であることは間違いありません。 . . . 本文を読む
Q、六波羅蜜の中でも般若波羅密を一番大切としているのに、智恵を嫌うのはなぜか?
A,世の「智恵」というのは知・不知という相対的なものを指しており、迷いの一種。
夢中問答集(無窓疎石)より・・・27
問、菩提の行は六波羅蜜を本とす。その中に般若波羅密を勝れたりというのは、もし智慧なければその余の五波羅蜜も成是ざる故哉。しかるを一向に智慧を嫌うのは何ぞや。
答、智恵といへる語は同じけれども真智・妄智 . . . 本文を読む
Q,禅宗では智慧を棄てよというがこの意如何?
A,智恵を求めて聞法に明け暮れるよりも実践をせよとのことである。
夢中問答集(無窓疎石)より・・・22以降省略26
問、禅宗では智慧を棄てて愚痴に帰れというが、愚痴に帰れば大智の現前せざること亦元の如くなるべし。
答、
法華経に、我と阿難と空王佛の所において同時に菩提心を発しき。阿難は常に多聞を願うゆえにいまだ菩提を成ぜず。我は常に勤行せしゆえにすでに . . . 本文を読む
Q,座禅中に狂乱する人があるのは如何?
A,高慢心、前業、執着心等により狂乱する修行者があるが、狂乱を恐れて修行しないものは最初から地獄行きである、これこそが本物の物狂いである。狂乱を恐れて座禅を疎む心こそ恐れるべきである。
夢中問答集(無窓疎石)より・・・21
問、座禅する人の中に狂乱することのあるを見て座禅を怖ずる人あり。かように狂乱するは実に座禅のとがやらむ?
答、世の常、世事にのみに執着し . . . 本文を読む