福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q,禅宗では智慧を棄てよというがこの意如何?

2017-02-09 | Q&A
Q,禅宗では智慧を棄てよというがこの意如何?
A,智恵を求めて聞法に明け暮れるよりも実践をせよとのことである。
夢中問答集(無窓疎石)より・・・22以降省略26
問、禅宗では智慧を棄てて愚痴に帰れというが、愚痴に帰れば大智の現前せざること亦元の如くなるべし。
答、
法華経に、我と阿難と空王佛の所において同時に菩提心を発しき。阿難は常に多聞を願うゆえにいまだ菩提を成ぜず。我は常に勤行せしゆえにすでに菩提を成ぜり。(法華経授学無学人記品「・・我与阿難等。於空王仏所。同時発阿耨多羅三藐三菩提心。阿難。常楽多聞。我常勤精進。是故我已。得成阿耨多羅三藐三菩提・・」)
首楞厳経にいわく、阿難は一向に多聞にして、いまだ道力を成ぜず。
円覚経にいわく、末世の衆生、道を成ずることを願えども、悟りをば求めずしてただ多聞をのみ好みて我見を増長すと云々。
楞伽経にいわく、菩提を成ぜんと思わば多聞の人に親近すべし、多聞とは語に達するをば言わず、義に達するを言う也。義とは心縁の相を離れ、言説の相を離れたりと云々。


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