
茨城交通湊線の終点、阿字ヶ浦駅に到着。
このとき次男と女房は車内でお昼寝。
義母、私、長男で写真撮影。
たまたま駅に車両が居た。

すぐに発車していった。
まるで昭和40年代にタイムスリップしたような気がした。
元国鉄のキハ20系ディーゼルカーが発車したあとは静寂だけが残った。

阿字ヶ浦駅は海岸から離れた丘の上にあり、広い敷地には誰も居なくなった。
ホームが長く、敷地が広いのは、以前国鉄から急行が長い編成で乗り入れをしていたからだ。

1時間に1本か2本。
水郡線よりはずっと多い列車数だが、車両や施設が古いままなのか、
寂寞とした雰囲気を感じた。

長男も何を感じたのか、しきりにデジカメのシャッターを押していた。

むかしの国鉄のローカル駅のような駅舎。
今は無人である。

ホームの奥には使われなくなった古い車両が留置されている。
羽幌炭鉱鉄道のデザインの人気車両だった。

その奥にもう一両留置されている。
「女」という文字があるが、この留置車両は夏の海水浴客の脱衣所として開放されている。

この先には線路は無い。
藪があるだけだ。
写真の右手に一軒の家があり、母親が洗濯物を干し、まわりで子供たちが遊んでいた。
ここにも昭和の風景があった。

こうやってみると鉄道車両は大きい。

茨城交通湊線は今春廃止される予定であった。
鹿島鉄道のようにあっけなく廃止されるかと思っていた。
結局は2008年4月1日に、ひたちなか市と茨城交通の共同出資による第三セクターに変わることになった。
なんとか生き長らえたのだ。
これからどんな風に変っていくのだろうか、見守りたい。
SONY α100、AF17-35mm/F2.8-4.0