
HiSE10000形は既に4両と短くされて長野電鉄を走っているのだが、
この編成も長野電鉄へ譲渡されるらしい。
まだ元気に走ってはくれるのだ。

小田急ロマンスカーにはまだ古い7000形が残っている。
古い車両だがバリアフリーでは問題が無い、ハイデッカー構造ではない段差普通の床の高さなので
皮肉にも生き延びるのだ。

こんなサービスまであった。
新聞やニュースでも使われただろう。
ロマンスカーが無くなるのは寂しい。
ほんの小さい頃だが、私が生まれたのは狛江で、ミュージックホーンを聴きながら育った私なのだ。
まだネギ畑ばかりの狛江だったようだ。

次には1本の定期特急の出入りがあり、その後に10分ほど遅れてRSE20000形が入ってきた。
これは、沼津と新宿を結ぶ、御殿場線経由の特急だが、3/17からは60000形の担当になり、
途中の御殿場までの運行に短縮される。
まあ、そもそも沼津まで乗る人は少ないだろう。
JR東海の371系特急車も1編成だけだが運行が無くなる。
噂だが、JE東海の371系は臨時列車用として残り、小田急のRSE20000形は富士急行が買うらしい。
やはり10000形と同様に全車ハイデッカー構造のため、引退するのだ。


回送として出て行く時も「あさぎり」のままで出て行った。
ホームからこぼれんばかりの人が会いに来た。

これで新宿駅からの引退は全て終わる。

電車に敬礼だ。
名車であった。
10000形(HiSE)も20000形(RSE)も鉄道車両の最高峰に贈られる
ブルーリボン賞を獲得している車両なのだ。

我々にも挨拶。
鉄道車両がこんなに惜しまれて引退するなんて、なんだか変な感じがする人も居るかもしれない。
しかし、現場に行って、その最後のシーンを見ると感動的でもある。
線路を去って行く。という感じが人間の退職シーンを彷彿とさせるのだ。
NHKのプロジェクトXを見るような、そんな感じだ。
鉄道や車や飛行機には人間の情が乗り移るようにも感じる。
愛されての引退、よかったじゃないか。
SONY NEX-5/E18-55mm/F3.5-5.6 OSS
