
5/6は私の誕生日だったが、まあこの歳になれば何があるわけでもない。
個人的には大病した後なので、また誕生日を迎えられた喜びはある。
ただし、密かにだ。
5/7にいつも巡回する渋谷のドラムショップで出物を見つけた。
渋谷にはドラムショップが3店あって、時間が有れば巡回する。
中古の出物はすぐに無くなってしまうので、巡回は欠かせない。
10年ほど前、中古のライカレンズを買いたいがために、銀座や新宿を巡回していたのを
思い出す。
安くてイイものは1日で売れる。
今は中古のスネアドラムだ。
ライブが月一ぐらいはあるので、スネアドラムは必需品なのだ。
1個あれば良いと言えばそうだが、ライブの箱(会場)と楽曲によってスネアは変えたい。
まあ、最近はラディック(Ludwig)に惚れてしまい、安いものがあればという思いがあった。
GWの合間に、エイベックス社員3名、レース仲間2名とカラオケに行った。
歌うのは洋楽限定。
みんな同世代なので、歌われる歌は1960年代終盤から1970年代がほとんどで、
音楽が産業化された1980年代がカラオケで歌いやすいからという理由で
すこし選択されるぐらいだ。
小学校から高校を1960から70年代で過ごした我々のような洋楽フリークは幸せだ。
まさにロックの黄金期なのだ。
ミュージックライフやFM雑誌を購読していたが、毎月の新譜は今を思えば
どれも名盤ばかり。
新しいロックが次々に出てくる。
そんな幸せな世代だが、やはりキング・オブ・ロックは、
ビートルズから始まり、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリンだ。
新譜が出るのがドキドキ、ワクワクだったのだ。
親がバンドや楽器をやっていたせいで、音楽的には早熟な少年で、
ビートルズは私にとっては現役、小学校の高学年では既にJAZZが好みに加わっていた。
そんな時代の私の興味の大部分はドラマーになった。
やはり筆頭はイアン・ペイス(パープル)と、ジョン・ボーナム(ツェッペリン)。
遅れてコージー・パウウェル。
使っていたドラムは当然、ラディックで、スネアはSUPRAPHONIC LM402だ。
小学生から中学生の私の頭の中の音の記憶の多くはラディックのLM402かLM400なのだ。
一般的にはオールマイティーなLM400が好まれるが、私はハードロック好きなので、
深胴のLM402がアイドル。
そんなLM402を探していたのだが、1970年代前半のヴィンテージものは10万円以上する。
程度が良ければもっとするだろう。
70年代後半でも8万円とかはする。
今も作り続けられている名器だが、現行新品だとたった4.5万円(定価6万円)ぐらいだ。
素材などは変更されているが、402は変わらず402だ。と思いたい。
中古を探して歩き回っていたが、やはり3万円ぐらいはしてしまう。
ところが、昨晩は2.2万円で見つけた。(スネアドラムは一般的には5万~10万円ぐらいはする。)
それも5年以上は前のバージョン。
これが私には重要なのだ。
最新版はラグの下にラバーが入っていて、ラグとフープをつなぐボルトがボディーと
水平になっていて見た目が良いのだが、実はラバーが胴鳴りを抑えてしまっているのだ。
せっかく大音量で明るいキャラを出したいのに減衰されてしまうのだ。
よって、見た目よりもラバー無しのラフでアメリカンなものが欲しかったのだ。
胴にピッツも出ているし、ボルトは錆びているが、値段が魅力だ。
新品のソフトケースも付けてくれるという。
即刻女房に電話。
誕生日プレゼント決定。
帰ってみると長男が玄関まで出てくる。
最近、音楽にはまっている兄弟なので、スネアの件もツーカーなのだ。
「パパ、これが例のレッド・チェッペリンも使ってたドラムなんだね。」
「ああ、ジョン・ボーナムが使ってたやつさ。ディープ・パープルとかもだよ。」
こんな会話ができるようになって嬉しい誕生日だ。





カラオケの風景。

また行こうね。
70年代が最高さ!
SONY NEX-5/E18-55mm/F3.5-5.6 OSS
