今更ながら阪急電車/有川浩を読んでおいた。
これは10年ほど前に映画『阪急電車 片道15分の奇跡』で見てしまったので敢えて本では読んでいなかったのだ。
たまたま本屋で目にしたので読んでおいた次第。
本の内容は阪急今津線の宝塚から各駅で同時に起こった人と人とがすれ違う話で、西宮北口までの区間の物語。
(僕が子どもの頃は今津線まだ西宮北口で神戸線と直角に平面交差して、阪神との接続駅の今津まで直通でも走っていた。)
かなりよくできたストーリーで、出来過ぎの感もあるけれど、まあほのぼのとした読後感。
映画のイメージが強かったが、本はまた違った印象あり。
舞台が古いのか、まだスマホが普及してない感じだし、当然、宝塚は旧ホテルがある時代。
電車の中でお互いに人間が観察しあってる時代。
今は、スマホに夢中で、電車の中で物語が生まれない時代になってしまった。残念だ。
そういえば有川浩が女流作家であることをすっかり忘れていて、男性と思って読んでしまった。
よく考えたら、園田学園女子大を出ていることをふと思い出した。
だから今津線なんだと映画を見た時に思ったのだ。
男性の名前と間違われるので、最近は有川浩⇒有川ひろ に表記を変えているようだ。
そういえば、映画は出演者はみんな兵庫県の近所の出身者で固めていたっけなあ。