久しぶりに宮沢賢治を読んだ。
何十年か振り。
新潮文庫の新編の風の又三郎を下の古本屋で買った。
旧編と掲載される短編が全然違う。
若い頃は旧編を読んだので、初めてだった短編も多かった。
しかし、やはり宮沢賢治はすごい。凄すぎる。
最近の本が薄っぺらく感じられてしまう。
本当に素晴らしい。日本の誇りだ。
毎日の通勤が楽しみで仕方が無かった。(通勤時に読書するので。)
動物目線で書かれた童話から始まり、人間の子どもの話が続く。
動物も子供も瑞々しい視線で書かれていて、推敲に推敲を重ねているので、完成度がすごい。
少年の頃に読んだ時は幻想小説として読んだ感じだが、今だと人間の本源を描いた感じがする。
肺結核が悪化して、37歳で亡くなっている。
生前刊行されたのは、詩集『春と修羅』童話集『注文の多い料理店』(1924)のみで、死後に他の小説は世に出た。
まるでゴッホのようである。
天才とはそういうものか。
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新編の風の又三郎に含まれる短編は以下。
やまなし
貝の火
蜘蛛となめくじと狸
ツェねずみ
クンねずみ
蛙のゴム靴
二十六夜
雁の童子
十月の末
フランドン農学校の豚
虔十公園林
谷
鳥をとるやなぎ
祭の晩
グスコーブドリの伝記
風の又三郎
旧編の風の又三郎に含まれる短編は以下。
注文の多い料理店
どんぐりと山猫
オッペルと象
祭りの晩
風の又三郎
貝の火
なめとこ山の熊
カイロ団長
北守将軍と三人兄弟の医者
鹿踊のはじまり
セロ弾きのゴーシュ
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