世界最悪の鉄道旅行というタイトルだが、これは経由した様々な国での入出国のビザがなかなか取れなかったり、
国境付近での停車時間が極端に長かったり、鉄道そのものに最悪であるのは、前の列車がテロに逢ったということぐらいか。
特にロシアや中国などの社会主義国の入出国は大変だし、路線の中で国交が途切れて、鉄道以外の移動になるシーンも多い。
バックパッカースタイルの旅行記をたくさん書いている人で、著作は星の数ほどある。
鉄道ファンと言うことではないらしいが、列車の中の描写は面白い。
あと、食事と宿泊の記述も面白い。
鉄道旅行自体は2010年で、当初の出版が2011年、朝日文庫からの文庫は2020年8月出版。
各章に10年間の推移も書かれている。
列車予約が10年でネット化されたことなど。
出版当時に既にロシアとウクライナが相当にひどい状況なのも書かれていて、今の状況が予測されている。
この本は分厚いがどんどん読んでしまう。
非常に面白かった。
お勧めだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます