わたらせ渓谷鉄道 (旧 国鉄・足尾線)の歴史。
元々は大正3年に足尾鉄道株式会社が、鉄道院(旧 国鉄)の大間々駅から足尾本山駅まで開業させたのが始まり。 足尾銅山から銅を搬出するための鉄道でした。
当時、日本の先端技術を駆使した足尾銅山でしたが、銅の産出量が低下、昭和48年に銅山は閉山しました。 そして足尾線沿線も、次第にかつての賑わいを失っていきました。
昭和59年(1984年)、足尾線は赤字地方交通線として「第2次廃止対象路線」に指定され、廃止か存続か、大きな分岐点にさしかかりました。 貴重な生活路線であると存続を主張した沿線市町村の人々は、国鉄の掲げた「赤字線廃止基準」の1つ、「1時間あたり1000人の乗車率」をクリアーさせるため、乗車運動に望みを託しました。
しかし、昭和62年(1987年)に国鉄が民営化し、存続が難しくなったことから、平成元年(1989年)3月、第三セクター方式によりJR足尾線は「わたらせ渓谷鉄道」(←クリックすると飛びます) として生まれ変わりました。 全長46kmの短い鉄道ですが、長く、そして多くの歴史を秘めた鉄道なのです。。。