映画の記事というのは見た物すべてを書いてる訳では無くて、’面白い奴’、’いい奴’、’どうしようもない奴’とかに出会うと書きたくなる。
さて「リバティ・バランスを射った男」、これは’とってもいい奴’だった。
西部劇では「大いなる西部」がダントツで好きだが、この映画も良い味が出ていて、今までしらなかったのが不思議なくらい。
一応題名だけは知っていたが、「ジョン・ウェイン」の西部劇というのは結構避けていたので、これも例外なくその主義に沿ったのかもしれない・
<ストーリ>
東部の大学で法律を学んだ青年ランスは、一肌脱ごうと西部のある小さな町にやって来た。だが、彼はそこで無法者のリバティ・バランス一味に襲われ、重傷を負ってしまう。幸運にも、牧場主で拳銃の名手であるトムや彼の恋人ハリーに救われるランス。彼は州昇格を目指す住民のため、反対派と雇われガンマンのバランスに対抗することを決意する。やがて州昇格運動の代表に選ばれたランスは、ついにバランスと一対一の対決に挑むことになるが…。
ブラフォーの「遥かなるアラモ」'The Green Leaves of Summer' は大好きな一曲だけれども元の映画「アラモ」は一度TVで観た切りで二度と見たいとは思わない。
ブラフォーのコンサートでマーク・ピアソンがこの歌を紹介するときに「ジョン・ウェイン主演。監督。製作の映画の主題歌で、、、」なんていうのが何とも気に入らない。
でも、この映画「リバティ・バランスを射った男」のジョン・ウェインは恰好良い、頼りないJ・スチュワートや悪役リー・マービン等役者も揃っているし、ジョン・フォードの造りも冴えている。
ちょうどマカロニ・ウェスタンが席巻し始めた頃で、後のスター「リー・バン・クリーフ」が悪役で登場している。
この映画この時代(1962年)でモノクロ。それゆえに今価値が高まっ照るのかもしれない。
名匠「ジョン・フォード」がすたれつつあるアメリカ製西部劇を愛情込めて(未練たらたら)作った様な傑作。
The Man Who Shot Liberty Valance (7/7) Movie CLIP - Showdown with Liberty Valance (1962) HD