11/16(木)の夜は真福寺本堂での落語会「やすらぎ寄席」に、この会もなぜか恒例になっている。
毎月第三木曜に催され、立川流一門と三遊亭一門が交互に口座を務める仕組みで今年最後(11月だけれども!)の立川一門会。
以前三遊亭の高座も良かったが、何だか立川一門会に嵌ってしまった。
(前回9月)
なお今回は前座の「立川生ぼう」が「立川笑王丸」君に代わっていた、「小ぼう」君の成長ぶりも楽しみにしていたが。
前座(笑王丸):「こほめ」
個人的感想だけど、生ぼう君より上手いと思う。
雲水師:「厄払い」
やはり季節柄年末の話を聞くことになった。
そもそもこの落語会に嵌るきっかけとなったのはこの人のツィッターをフォローしたことから、辛辣な社会風刺の一言が見事。
なお語り口と内容は上方落語、立川流ならばチャキチャキの江戸噺かと思いきや、これが何となく面白い。
談幸師:「親売り」噺の内容は以下の通り。
親を知らずに育った夫婦が、新聞広告の「親売ります」の広告に接し、何とか親孝行の真似事でも良いから
買いたいと考えるが、百円という高額でいくら稼いでも88円までしか貯めることが出来ない。
そこで夫婦は買うことをあきらめて、この苦労して貯めたお金を売主に渡して親孝行の真似事をさせてもらおうと決心する。
大正時代の新作らしいが、今でも通用する良い噺で、今回初めて知った。
(キーワード:車引きの幸吉、親売ります)
ぜん馬師:「文七元結」
この噺をこの師匠から聞けるとは感謝感激。
この師匠は大病を患って声の張りが少々不足してるが、それを補ってあまりある情緒たっぷりな語り口で、
これこそが生の落語のだいご味と言うものだろうと思う。
文七がお店に帰って事の顛末を語るあたり(ここがこの噺の聞かせどころ)で、本堂に集まった約40人の聴衆がシーンと
静まり返って噺に聞き入る所なんかは、一種独特のフィールドがこの空間に満ちている様でもあった。
そして昨年の12月はこの師匠の「芝浜」で多いに感激した。
おまけの一枚は、アシェットの組み立てキット「トヨタ2000GT」のボディでそろそろ終わりに近づいた様子。
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