久しぶりの宴会があってたらを買った。
煮魚に出して残りは晩酌にと思ってたらみんな出してしまった。
肝が食べたいと言ったら板長が残してくれた。
頭や尻尾ぐらい残ると思ってたら帰って食べると言ってみんな持ち帰りになった。
頭が食べたかった。
店に帰ったらお客さんから頂いたものがありますと出されたのはキムチ、納豆、馬肉のうま煮。
もう死ぬまで何食の食事と計算ができる歳になった。
馬肉のうま煮。
食べてクジラの煮たのを思い出した。
さっぱりして癖がなく美味しい。
昔ある缶詰やさんが馬肉を扱ってた。
馬のヒレ肉もあった。
両面をフライアパンで焼いて、食べやすい大きさにカットして薬味を載せてたたきにした。
今では贅沢な食材になった。
昔、親方のところにいた時お得意さんに三勝さんがあった。
桜肉と書いてあった。
先輩は二人いたがそのうちの一人が渋谷の道玄坂の上にあった魚屋の子孫。
親子博打が好きで財産がなくなったそうだ。
渋谷区の江戸時代の地図に出ているほどの名門。
先輩は、桜肉とは言わないで蹴っ飛ばしと言ってた。
のんべの先輩が今日は蹴っ飛ばしでも食いに行くかと誘われたが馬肉がまだ受け入れられない年であった。
今、食べておけばよかったと思う。
今日は頂いた一つのチャンジャを封切った。
韓国が恋しい、久しぶりに美味しいつまみだ。
ありがとうございます。