大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道177

2009-01-18 18:51:39 | E,霧の狐道
俺の頭の思考回路がピタッと停止した。
病室の扉が、す~っと開いて、女の子と黒い影は出て行く。

“ ギッ、バタン!”

扉が閉まった。
その瞬間、俺の頭の思考回路が動き始めた。

“ ずっと、って・・・・・・・・・・・・。
 ゲッ、ヤ、ヤ、ヤバッ!”

俺の頭の中を何個もの“ずっと”がグルグル回転する。
俺は布団から眼だけを出して扉を見ながら動けずにいた。

“ てんてんてん、てんてんてん、てんてんてん・・・・・・。”

通路で鞠の音が、再度、鳴り始めた。

“ 落ち着け、落ち着け・・・・。”

俺は心の動揺を抑えた。
耳には鞠の音が常に聞こえて来る。
そして、音は通路をゆっくり移動して離れて行く。

“ 行ってしまう感じ・・・。”

でも、通路を少し行ったところで移動が止まった。

“ あれっ!?”




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