今年の映画はじめは「燃ゆる女の肖像」 シネモンドにて。

監督 セリーヌ・シアマ 2019年フランス映画 公式HP
マリアンヌ:ノエミ・メルラン エロイーズ:アデル・エネル
ソフィ:ルアナ・バイラミ 伯爵夫人:バレリア・ゴリノ
画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から娘エロイーズの見合いのための肖像画を依頼され、孤島に建つ屋敷を訪れる。エロイーズは結婚を嫌がっているため、マリアンヌは正体を隠して彼女に近づき密かに肖像画を完成させるが、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを批判されてしまう。描き直すと決めたマリアンヌに、エロイーズは意外にもモデルになると申し出る。キャンパスをはさんで見つめ合い、美しい島をともに散策し、音楽や文学について語り合ううちに、激しい恋に落ちていく2人だったが……。映画com.より
孤島のお屋敷にやって来たものの、母(伯爵夫人)の情報によれば「見合用の肖像描きますんで」というと描かせてくれないエロイーズ。
マリアンヌは話し相手にやって来た風を装い、散歩に付き合ったりなんだり・・・最初は警戒されてつんつんされたけど親しくなっていく。
素性はバレたけど結局「モデルになるわ」となって、マリアンヌはエロイーズの肖像画を描く。
肖像画が描きあがった時がお別れの時。
恋に落ちてしまった2人ですが、お互いの気持ちを殺して、別れの時がやってくる。
振り返りもせずに走り去ろうとするマリアンヌと「振り返って」と懇願するエロイーズ。
切ないシーンです。
どのシーンもはっとするような美しさ。
一番好きだったシーンは・・・・。
マリアンヌが自分の懐中時計の内側みたいなところにエロイーズの絵を描いてるシーン。
もうすぐお別れだから、自分が身に着けるものに彼女の肖像を描いてずっと持っていたい、という気持ちで。
エロイーズはちょっとむくれて言います。
「私には??」
マリアンヌは自分の姿を鏡に映して、エロイーズの本(28ページ)にスケッチして彼女に渡す。
主な登場人物はこの2人のほかにメイドのソフィとエロイーズの母(伯爵夫人)だけ。
途中ソフィに連れられて村祭り?みたいなところへ行くのですが、村の女たちみんなで歌を歌い出した時、
「え、まさか、まさか、『ミッドサマー』のホルガ村みたいになっちゃうんかい?」 (ミッドサマーHP こちら)とドキドキしました。違っててよかったねっ・・・。
伯爵夫人役、バレリア・ゴリノはなんか懐かしい名前だ~と思ったら「レインマン」でチャーリーの恋人役だったんですね。