その昔・・・マチルダが中高生くらいの頃(察してください)、田舎の映画館と言えば2本立てが普通でした。1回映画にいくとほぼ毎回2本観るわけですが1本の上映時間は大体100分くらいで、そんなに長時間という感じではなかった気がする。
最近は2時間オーバーが珍しくないですけどね。
なんとなく「お目当て映画+オマケ」みたいな雰囲気が漂うのですが、そのオマケが面白かったりするととてつもなくお得感とシアワセ感で満たされるものでした。
「天国から来たチャンピオン」の同時上映だったのがこの映画で、「なんだかよく知らないけど」と全く期待しないで観たらめっちゃ面白くて、なんて贅沢な2本立てなんだぁ~・・・となったのがこの映画です。
ファールプレイ 1978年 コリン・ヒギンズ監督作品 のサスペンスコメディ
グロリア:ゴールディ・ホーン
トニー :チェビー・チェイス
離婚したばかりの図書館司書のグロリアがは、ヒッチハイカーの男性(スコット)を車に乗せたことから陰謀に巻き込まれてしまう。
殺人事件、見知らぬ男に追われる、ウチに帰れば何者かに侵入された痕跡…
でも用意周到な犯人チーム?がものすごい手際で死体を持ち去ったり、乱れた部屋を片付けたりするのでグロリアが警察を呼んで事情を訴えるものの本気にしてもらえず狐につままれたよう。
ゴールディ・ホーンが大きな目をさらに大きくしているびっくり顔がとってもチャーミング。
巻き込まれ型のヒロイン役がぴったりです。
やっと信じてもらえて護衛してくれたのが刑事トニー。
グロリアの危機を救う、というか危険を感じてバーで助けを求めた相手がダドリー・ムーア。いい味出してます。
「オペラミカド」の舞台で事件が起こるとの情報を得て会場に急ぐグロリアとトニーはタクシーを分取って?乗り込む。
無人と思っていたら後部座席に日本人観光客のおじいちゃんとおばあちゃんが怯えてた。
警察だから心配ない、と伝えようとしたけど通じず、グロリアが
「コジャック、コジャック、バンバン!」
と言うと
「あ〜、コジャック。警察なんだね。」
と安心してニコニコするおじいちゃんたち。その後はカーチェイス(サンフランシスコが舞台なので坂道多くて迫力ありすぎ)を楽しんでました。
ホラー映画でコメディ映画で…びっくりして大笑いした映画。ヒッチコックの「知りすぎていた男」に影響を受けていた、と知ったのはだいぶ後になってから。
ゴールディ・ホーンとチェビー・チェースはすごくお似合い、いいコンビ!と思ったら後年「昔みたい」でまた共演してくれて嬉しかったっす。