ニット・きっと・グッド

自作のニット作品と日々のあれこれを・・

お初天神

2008-03-09 | コンサート・観劇

昨日、梅田の餃子スタジアムからフェスティバルホールへ移動するのに
お散歩がてら、少し遠回りしてお初天神に立ち寄りました。

ここは近松門左衛門の浄瑠璃「曽根崎心中」の舞台となったところ。
正しくは露天神と言うそうで、お初天神と言うのは
通称だったようです。知らなかったな~。

この神社のある天神ノ森で、堂島新地・天満屋の遊女お初と
内本町・平野屋の手代徳兵衛の心中事件があり
それを浄瑠璃にと依頼された近松が
わずか25日ほどで書き上げ1ヵ月後には
竹本座で上演され、たちまち大人気となったということです。

今も境内にはお初、徳兵衛の像があります。

今も変わらぬ人気のこのお話は実話だったのですね。

「この世の名残り、夜も名残り、死にに行く身をたとふれば、
あだしが原の道の霜、一足づつに消えて行く、夢の夢こそあはれなれ。
あれ数ふれば暁の、七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生の、鐘の響きの聞き納め、寂滅為楽と響くなりー」

こう語られる最後の道行きシーンは観客の涙を誘う美しい場面。
お初の健気さが、徳兵衛の悔しさが、人形ですばらしく表現されます。

つい先日文楽で観賞したところなので、なおさら感慨深くお参りしてきました。

 

 


 

コメント (3)
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