新歌舞伎座が新しくなりました。
難波にあった新歌舞伎座は
場所を上本町に移して
今月はこけら落とし公演です。
近鉄百貨店上本町店の後ろ側に
新しいビルができてその6階が新歌舞伎座になりました。
以前近鉄劇場があった場所です。
そのこけら落とし公演の演目が
二十一世紀歌舞伎組の「黒塚」というので
行ってみようということになりました。
ソバリエさんの両親が大の猿之助ファンで
若いころよく猿之助歌舞伎を見に連れて行ってもらいました。
義父の一番のお気に入りが「黒塚」でした。
今は猿之助さんは演出のみで
右近さんがその役を引き継いだということで
どんな「黒塚」か興味がありました。
演目は
1、太閤三番叟
2、口上
3、連獅子
4、黒塚
でした。
お目当ての「黒塚」は右近さんの熱演で
当時(30年くらい前)の猿之助さんに
かなり迫っていたと思いました。
特に老女が月の影と戯れて楽しそうに踊る場面などは
感じがよく伝わってきました。
久々に歌舞伎を見て、やっぱりいいな~と思いました。
文楽もいいけど、また別物だねと
ソバリエさんとも意見が一致しました。
私は文楽は何と言ってもあの太三味線の音が好き。
歌舞伎は太鼓や鼓笛、笛の音が場を盛り上げて
華やかでいいです。
こけら落としを見ると寿命が延びるというそうですから
長生きして何年か先にまた右近さんの「黒塚」を
見たいものです。
ついでながら新歌舞伎座の緞帳が素敵でした。
上村淳之さんの四季花鳥図だそうです。