出し遅れとなったが、本年(2012年)の8月31日に発表されたものだ。
東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻の野地博行教授および同科応用化学専攻の金秀炫研究員・飯野亮太講師らの共同研究で、疾病・感染バイオマーカーの検出感度を従来法の100万倍向上する方法を開発した。病気の早期発見に繋がる成果で、英国王立化学会の科学誌「Lab on a Chip」のオンライン速報版で公開された。
現在、疾病・感染などのバイオマーカー検出で良く用いられる手法は、ELISA法(酵素結合免疫吸着法)である。この手法では小型試験管で行うため、酵素反応の生成物が希釈され超早期診断には不十分であった。
研究グループは検出感度向上のため、半導体を作る技術を応用し、1cm四方のガラスに100万個の微小水滴を同時形成する超高密度微小水滴アレイデバイス(1分子デジタル計数デバイス)を開発し、これを用いた「1分子デジタルELISA」を確立した。感度評価によく使われる前立腺がんの指標であるPSA(前立腺特異抗原)では、従来法より100万倍薄い濃度でも検出できた。
今回開発したデバイスはコンパクトで使用方法も簡便であり、手のひらサイズのポータブル診断デバイスの開発につながるとの事。
◆ELISA法(酵素結合免疫吸着法)
特異性の高い抗原抗体反応でバイオマーカーなどのターゲット分子を捕捉し、抗体に結合させた酵素の触媒反応による発色・発光を用いて検出する方法。
バイオマーカー(Biomarker:生物指標化合物)とは、血液中のタンパク質等の物質で、ある疾病の存在・進行度がこの物質濃度に反映されるものである。バイオマーカーは特定の病状や生命体の状態の指標となる。
故郷からリンゴが届いた。懐かしき故郷の味が楽しめる。リンゴと言えば、ヒメリンゴの実(リンゴ似だ)が真っ赤に色づいて成っている。樹高は優に3mはあり、見事な実の付き方だ。これがホントのリンゴだったら、とチョット惜しい気がした・・ヒメリンゴの実は食べるには酸っぱ過ぎる。
ヒメリンゴ(姫林檎)
別名:犬林檎(いぬりんご)
実海棠(みかいどう)
学名:Malus X cerasifera
バラ科リンゴ属
落葉小高木、丈は0.5m~3m
開花は4月~5月(桜より遅れる)
花は最初薄桃で満開時に白色となる
実は小さなリンゴ似(径2cm位)で秋に赤・黄色となる