東京工業大学社会理工学研究科の林直亨教授と県立広島大学の鍛島(かしま)秀明助教らは、味に対する好き嫌いに応じて顔の皮膚血流が特異的に応答することを明らかにした(1月6日、東工大ニュース)。
林教授らは感情や体調などが顔色に現れる言語表現の存在をヒントに、味覚の客観的評価法として、顔の皮膚血流に着目した。研究は、被験者15名を対象とし、安静時と味覚刺激中(オレンジジュース、コンソメスープ、苦いお茶、コーヒー、チリソース、水)に顔の皮膚血流をレーザースペックル法で計測し、刺激中の血流の相対変化量を算出した。”美味しい”と感じられた刺激(オレンジジュース、コンソメスープ)では瞼(まぶた)の血流が増加し、”主観的な美味しさ”と”瞼の血流の相対的増加量”に相関関係が認められた。”美味しくない”と感じられた刺激(苦いお茶)では鼻や額の血流が低下した。これらは、顔の皮膚血流が味覚に対する好き嫌いに伴って特異的に変化したことを示している。
この成果は言語を介しない味の評価法や味の官能評価の新たな手法として期待されるとの事。
お庭の隅で色々な草花に囲まれて、タンチョウソウが咲いていた。建物の陰にあり、陽当たりが良いとは言えない。
花は葉の展開とほぼ同時に咲き出す。花茎を伸ばし、先で枝分かれし、小さな(径数mm位)白い花を沢山咲かせる。五弁花であるが白い萼と白い花弁が重なり10枚の花弁がある様に見える。花の中心が赤く見え(雄しべの花粉)、頭に赤い所がある丹頂鶴を連想させる。名(タンチョウソウ)の由来は、この赤い頭部ではなく、背高く白い花が密集する様を「丹頂鶴」に見立てた、と言う。
葉の形は掌(てのひら)状の八手(ヤツデ)に似ており、岩場で自生していることから岩八手(いわやつで)とも呼ばれる。この葉は秋の終わりには枯れてしまう(休眠する)。
タンチョウソウ(丹頂草)
別名:岩八手(いわやつで)
ユキノシタ科イワヤツデ属
(ムクデニア属)
多年草、花茎は10cm~30cm
半日陰で、湿気のある環境を好む
原産地は中国東北部~朝鮮半島
開花時期は3月~5月
花色は白色