歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

動脈硬化促す菌(シネディ菌)を発見

2014-05-20 | 健康・病気

 シネディ菌(ヘリコバクター・シネディ) と呼ばれる細菌の感染が、血管細胞への脂肪蓄積を増やして、動脈硬化を促進することを突き止めた。これまで不明だった病原体の持続感染による動脈硬化促進の仕組みを解明したもので、動脈硬化の新しい予防法・治療法の開発につながる可能性がある。
 東北大大学院医学系研究科の赤池孝章教授、愛知学院大薬学部の河村好章教授、熊本大大学院生命科学研究部の竹屋元裕教授らの研究チームによるもので、4月16日に発表。
 赤池教授らはヒトの動脈硬化病巣にシネディ菌が感染していることを免疫抗体で見つけていた。今回、動脈硬化のモデルマウスで、シネディ菌を感染させると、非感染マウスに比べ血管への脂肪の蓄積が増え、動脈硬化の進展が早まることを証明した。さらに、培養したマクロファージ細胞の実験で、シネディ菌が感染した細胞は、コレステロールを細胞内に取り込むタンパク質が増加し、逆にコレステロールを細胞外に出すタンパク質が低下していることを確かめ、脂肪が蓄積する仕組みを明らかにした。
 今後、ヒトにおけるシネディ菌の感染と動脈硬化症の関連についてさらに詳細な研究を推進することにより、ヒト動脈硬化症の新しい予防法・治療法の開発と確立に貢献することが期待されるとの事。
 ◆シネディ菌
 シネディ菌(ヘリコバクター・シネディ)は、胃にいるピロリ菌と同じヘリコバクター属で、人や動物の腸管に存在する。1984年に人への感染がわかったが分離や培養が難しかった。
 感染で、免疫力が低下して腸炎などや敗血症となるが症状は比較的軽い。このこともあり、研究が立ち遅れていた。
 ◆動脈硬化症
 動脈硬化とは動脈が肥厚し硬化した状態で、これによる様々な病態を動脈硬化症と言う。
 動脈硬化の種類には諸タイプがあるが、一般にアテローム性粥状動脈硬化を言うことが多い。アテローム動脈硬化症は、脂質異常症・糖尿病・高血圧・喫煙などの危険因子により生じると考えられている。動脈の血流の阻害・遮断は、脳血管障害(脳梗塞など)や心臓病(心筋梗塞・狭心症など)などとなる。日本人の死因である心臓病と脳卒中の合計の年間死亡数は約32万人(全体の約3割、2012年推計)、死因トップのガンは約36万人。
 近年では、動脈硬化の進展に細菌・ウイルスの持続的な感染も1要因と考えられるようになり、注目されるようになっている。

 

 今日も朝から良い天気。それにしても雨が降らない・・畑にとっては困るなあ。でも、青空が広がると青空の青と青葉や花の色が鮮やかな対比を見せる。
 ハマナスの赤い花が咲き出している。よい香りがする。葉・枝に細かいトゲが沢山あり触ると痛い。夏(8月~10月)に赤く小さな丸い実(バラの果実をローズヒップと言う)が付く。この実は、甘酸っぱく、ビタミンCを豊富に含むとの事。
 名(ハマナス)の由来には幾つかの説があるが、最も有力なのは、浜に自生し実が梨に似た味がする「ハマナシ:浜梨」が転訛して「ハマナス」となった説と言う。

Hamanasu405201 ハマナス(浜梨、浜茄子)
学名:Rosa rugosa
 (ロサ・ルゴサ)
バラ科バラ属
落葉低木、丈は0.5m~2m
分布は東アジア温帯~亜冷帯。日本では北海道に多く”北海道の花”となっている
開花時期は5月~6月
花色は赤、白色もある
結実は夏(8月~10月)、固くて赤い小さな丸い実(ミニトマト様)が付く


Hamanasu405202 Hamanasu405203