先日TVで、認知症になった方が行方不明となり、施設に保護され、7年間も身元不明との番組を放映していた(終了後に、番組を見て身元が判明)。
厚生労働省によると、65歳以上の高齢者のうち認知症の人は推計15%(2012年時点で462万人)、正常な状態と認知症の中間(認知機能の低下はあるが日常生活は送れる)と見られる軽度認知障害(MCI)の有病率は13%(約400万人)と推計した。この推計から、高齢者(65歳以上)の4人に1人が「認知症」と「その予備軍」となる。
電話での軽度認知障害検査は、米国で高評価された認知機能チェックテストを訪問看護事業などを手掛ける(株)ミレニア が開発、これを電話健康相談最大手のティーペック(株)が一般個人・企業・自治体に提供する。2013年9月より開始、費用は1回3500円(税別)、問い合わせ:03-3839-1105。
検査は、オペレーターが読み上げる10個の単語を復唱しながら記憶し、その後直ちに思い出して回答するテストや、3種類の動物の名前が次々に読み上げられ、このうち最も仲間外れの動物名を答えていくテストなど。検査にかかる時間は10分程度。回答内容は受検者の性別や年齢、同年齢の認知症発症率などのデータとともに分析され、結果報告が受検者に届けられる。
軽度認知障害は適切な脳のトレーニングや運動療法等の生活習慣改善により軽快ないし完治の可能性があると言う。
道横の小さな空き地で黄色の花のクサノオウが咲いている。クサノオウは、草ノ黄・瘡ノ王・草ノ王とも書く。
茎や葉の部分を傷つけると橙黄色(最初白く、直ぐに黄色に変化)の乳液が出る。乳液だけでなく、全草に多種のアルカロイド成分を含む毒草である。本草は古くから民間療法の薬草として使われていた。皮膚疾患(いぼ取り・水虫・インキンタムシ)や外傷薬で、煎じて消炎性鎮痛剤として服用したとも言う。現在でも下剤として利用されるが、毒性が強いのでその使用には専門家の指導が必要との事。
名(クサノオウ)の由来は、草ノ黄:植物体を傷つけると黄色の乳液が出る、瘡ノ王:皮膚病(湿疹、くさ)に有効な薬草、草ノ王:皮膚病の他にも鎮痛剤などで使われ薬草の王、などの説がある。
クサノオウ(草ノ王、草ノ黄、瘡ノ王)
別名:皮癬草(ひぜんくさ)
ケシ科クサノオウ属
多年草
開花時期は5月~7月
花は径3cm程の鮮やかな黄色の四弁花
花後に長さ3cm程の莢が上向きに実る
全草に多種のアルカロイド成分を含む毒草である。茎などを傷つけると出る黄色い乳液などは皮膚に触れると炎症を起し、皮膚の弱い人は草に触れただけでかぶれることがある。