危険ドラッグの乱用の広がりを調べる全国調査で、麻薬に似た幻覚作用がある「危険ドラッグ」を使ったことがある人が推計で国内約40万人に上ると、厚生労働省研究班のまとめで分かった(7月29日)。
調査は研究班が昨年10月に実施したもので、全国から無作為に選んだ15歳~64歳の男女5千人を対象にアンケートを配布し、59%(2948人)から回答を得た。
調査結果によると、危険ドラッグを一度でも使ったことがあると答えた人は有効回答の0.4%(12人)。研究班は全国の15歳以上の人口に置き換えると39万9773人に上ると推計した。危険ドラッグを使った人のうち75%が大麻、50%がシンナー、33.3%が覚醒剤か合成麻薬MDMAの使用経験があった。危険ドラッグの経験者の平均年齢は33.8歳。他の違法薬物の経験者の平均年齢はシンナー(43.8歳)、大麻(40.7歳)、覚醒剤(40.1歳)で、危険ドラッグが若い世代に広がっている。
◆危険ドラッグ
警察庁・厚生労働省は、「脱法ドラッグ」の新しい呼称を一般募集して「危険ドラッグ」を選定した(7月22日)。
「脱法ドラッグ」とは、覚醒剤・大麻などの規制薬物や中枢神経系の興奮・幻覚作用のある指定薬物に化学構造を似せて作られ、これらと同様の薬理作用を有するもの。
2013年から化学構造が似た物質をまとめて規制する包括指定を導入し、取り締まりを強化した。しかし、構造の一部を変えた物がすぐに出回る。このため、指定薬物の疑いがある危険ドラッグが店頭で販売されている場合、成分検査のため店舗に提出を求め、結果が出るまで販売停止を命じる方針を決めるなど規制を強化している。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言う様に暑い夏は終わり、涼しさが増し秋が深まって来る。
畑のヒガンバナ(彼岸花)が茎を伸ばして鮮やかな紅色の花を咲かせている。今年(2014年)の秋分の日は9月23日だから、彼岸入りは9月20日・彼岸明けは9月26日となり、名の如くこの時期に咲いている。群生して赤い絨毯の様に咲いている花も見事だが、数本だけの姿もいい。
花が咲いているヒガンバナには葉がない。葉と花は別々の時期で一緒になることがない。故に、葉見ず花見ず(はみずはなみず)とも呼ばれる。韓国では「花は葉を思い、葉は花を思う」・・相思華(さんちょ)と呼ぶとか。
ヒガンバナ(彼岸花)
別名:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
ヒガンバナ科ヒガンバナ属
多年草(球根性植物)
日本の固有種でなく稲作とともに中国から伝来した史前帰化植物と考えられている
開花時期は、9月(お彼岸の頃)
花茎の成長はとても早く、花も数日で終わる