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2TB容量のホログラムメモリーの技術開発に世界で初めて成功

2015-11-30 | 科学・技術
 東京理科大学山本学教授は、2TB(テラバイト)の大容量と信頼性、低運用コストなどの条件を兼ね備えたホログラムメモリの技術開発に成功したと発表した(11月4日)。
  1TB=2^40=1,099,511,627,776(1兆990億)バイト
 山本教授は、2000年頃より記録再生で「3次元クロスシフト多重方式」なる多重化技術を開発した。この方式は、信号光と参照光の干渉により情報記録を行なうホログラムメモリ技術で、参照光を球面波とし、ディスク媒体のXY2次元空間のシフト多重記録にさらに微少角度の媒体のチルト効果を利用した3次元多重記録を行なうものである。これにより、同一のトラックに複数のシフト多重ホログラム系列の重ね書きが可能となり、大容量化・光学系・メカ機構の簡略化・高速再生が可能になった。
 入出力信号処理技術等の開発も併せて行ない、5インチディスクで2TB(DVDの400倍)の記録再生を可能とする実験機の試作に成功した。安定性・互換性・転送速度も十分実用のレベルであり、システムの実用化に世界で初めて目処を付けた、としている。
 山本教授は、2020年の東京五輪開催までに2TBで商用化を目指すとしている。2030年頃には、現状の2値記録方式から多値記録方式にし、多重記録の回数を現状の数百から数千にできる材料の開発などを行い、100TBまでは行けるのではないか、と言う。

 今日の天気は雲が多いが晴れ。所用があり、街に出かけた。
 街歩きで見た、晩秋の景色