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膀胱がんの転移、風邪薬で止まる

2016-10-11 | 医学
 日本では年に約2万人が膀胱がんとなり、うち8,000人が死亡すると言われる。膀胱がんは再発するのが特徴で、深さが浅いがんと膀胱の壁の筋層に到達する深い浸潤がんに分けられる。浅いがんは予後が良好だが、浸潤がんは肺などに転移しやすく予後不良である。
 北海道大学腫瘍病理学分野田中伸哉教授、腎泌尿器外科篠原信雄教授らの研究グループは、「風邪薬の成分である非ステロイド系抗炎症薬「フルフェナム酸」が、膀胱がんでアルドケト還元酵素を阻害することで転移をおさえ、なおかつ抗がん剤に対するがんの抵抗力をおさえることを発見した」と発表した(10月5日)。成果は、10月4日付の英国科学誌「Scientific Reports」に掲載された。
 同研究グループは、ヒト膀胱がん細胞UM-UC-3を蛍光でラベルをして、マウスの膀胱に移植し、膀胱がんモデルを作成。移植から45日後に、肺転移、肝臓転移、骨転移が確認されたため、原発巣としての膀胱、転移先としての肺、肝臓、骨からそれぞれがん細胞を取り出し、転移したがん細胞でだけ高い発現を示す分子をmRNAマイクロアレイ法を用いて網羅的に検討した。 転移したがん細胞ではアルドケト還元酵素が増加していることを発見。さらに、実際の膀胱がん患者の手術症例25症例の病理組織を調べたところ、転移先でのアルドケト還元酵素の増加が確認され、実際にヒトの体の中でもマウスモデルと同じことが起こることが分かった。
 アルドケト還元酵素は、がん細胞の動きを高めることと、抗がん剤に対する抵抗力を高めることの2つの働きでがんの悪性化の力を強めることが分かり、この酵素を阻害するフルフェナム酸が、がんの治療薬として有効であることが明らかになった。フェルナム酸は風邪薬の成分であり、同研究グループは、フルフェナム酸を抗がん剤と同時に使うことで、膀胱がん患者の予後を改善するための臨床研究が進むことが期待されるとしている。

 空に雲が多いが晴れ。気温は最高気温20℃程度で平年並みかな。
 ”コムラサキ”の白実、”シロミノコムラサキ(白実小紫)”を見つけた。”ムラサキシキブ(紫式部)”の変種で、”シロミノコムラサキ(白実小紫)”と良く似る”シロシキブ(白式部)”がある。違いは、葉の大きさや実の大きさが若干違うが、葉の形である。”ムラサキシキブ”は葉の据歯(ギザギザ)が全縁にあり、”コムラサキ”の据歯は葉の半ばから先端部にある、これで区別。
 シロミノコムラサキ(白実小紫)
 別名:小白式部(こしろしきぶ)
 クマツヅラ科ムラサキシキブ属
 落葉低木、丈は2m~3m
 枝は垂れ、これに花・実が付く
 開花時期は6月~8月
 花は根元から枝先へと順次咲き、果実も枝先へと付く
 実色は白色