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脂肪肝を悪化させるタンパク質が判明

2016-10-23 | 医学
 脂肪肝は高脂肪食などの過剰摂取により中性脂肪が肝臓にたまった状態。先進国では人口の約3割が非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)。NAFLDの10~20%は進行性の脂肪肝炎(NASH)で肝硬変や肝がんにつながる。また、生体には細胞内で不要な脂肪などを分解する「オートファジー」があり、脂肪肝では「ルビコン」というタンパク質がオートファジーを抑制することまでは分かっていたが詳しいメカニズムは未解明だった。
 大阪大学竹原徹郎教授(消化器内科学)と、2009年にルビコンを発見した吉森保教授教授(遺伝学)らは「ルビコン」に着目。マウスに4ヵ月間、脂肪を約30%含む高脂肪食を与え続けるとマウスの肝細胞は「ルビコン」が増加し、オートファジーが抑制されていた。「ルビコン」が働かないように遺伝子操作したマウスの肝臓は、オートファジーが機能し、脂肪蓄積が減っていた(9月15日発表)。さらに大阪大学の臨床部門の協力を得た研究で、NASHの患者の肝臓内でもルビコンが増加していることを確認した、と言う。これより、このタンパク質「ルビコン」を標的とした治療薬の開発が期待できるとしている。
 吉森教授は、「オートファジー不全を伴う病気は脂肪肝以外にも報告されておりルビコンが原因のものもあるかもしれない」と、また竹原教授は「肝疾患の中でも最も頻度が高い脂肪肝の治療につなげたい」などとコメントしている。

 晴れ。晴れた日が続いている。時々は雨が欲しい、畑に。
 近所の空き地に”コセンダングサ”が繁茂し、除去する人もいないから、花が咲き、実も付いている。果実は”ひっつき虫”などと言われ、ウッカリ近づくと衣服に付着し取るのに一苦労する。”コセンダングサ”と良く似た”アメリカセンダングサ”も良く見かける。違いは、”コセンダングサ”は花の直ぐ下で見られる苞片がなく、果実(痩果)は細く先端の棘(冠毛)が2本~4本ある事で区別できる。名(コセンダングサ:小栴檀草)は、栴檀草(せんだんぐさ)より小さいから、と言う。
 コセンダングサ(小栴檀草)
 キク科センダングサ属
 一年生草本
 原産地は北アメリカ、明治時代に確認された帰化植物
 開花時期は9月~12月
 花は黄色の筒状花のみで舌状花がない頭花、苞片はつかない
 白花の”白の栴檀草:しろのせんだんぐさ”もある
 果実(痩果)は扁平で、先端に逆棘がある2本~4本の棘(冠毛)がある