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インスリン分泌を増やす物質特定、糖尿病治療に期待

2016-10-27 | 医学
 大阪大学國井政孝助教、同大原田彰宏教授、北海道大学根本知己教授らの研究グループは、マウス生体内において、ホルモンの放出を調節する「タンパク質SNAP23」が、膵臓ランゲルハンス島のベータ細胞からのインスリン分泌を阻害していることを明らかにした(10月3日発表)。
 これまで「SNAP23」は、様々な細胞においてホルモンや酵素などの分泌を促進すると考えられていたが、生体内における機能については解明されていなかった。
 本研究は、「SNAP23遺伝子」を欠損したマウスを解析することにより、「SNAP23」が膵臓腺房細胞からのアミラーゼ分泌を促進しつつ、ランゲルハンス島ベータ細胞からのインスリン分泌は阻害していることを発見した。さらに、長田裕之グループディレクター(理化学研究所環境資源科学研究センターケミカルバイオロジー研究グループ)らと共同で、「SNAP23」の機能を阻害する低分子化合物「MF286」を同定し、その化合物がインスリン分泌を増加させる効果があることを明らかにした。
 本研究成果により、膵臓のランゲルハンス島ベータ細胞において、「MF286」が「SNAP23」を抑制することでインスリン分泌が増加することが明らかとなった。今後、これまでの治療薬とは作用が異なる、「SNAP23」を標的とする新しい糖尿病治療薬の開発につながる可能性が期待される。また、「MF286」は腺房細胞からのアミラーゼ分泌を抑制することも明らかとなったことで、異常な消化酵素の分泌による膵炎の症状を抑制する治療薬の開発にもつながる可能性がある。
 ◆アミラーゼ (amylase)
 アミラーゼはジ(ヂ)アスターゼとも称される、膵液や唾液に含まれる消化酵素。
 グリコシド結合を加水分解することでデンプン中のアミロースやアミロペクチンを、単糖類であるブドウ糖や二糖類であるマルトースおよびオリゴ糖に変換する酵素群である。

 今日の天気は雲が少しの晴天。風があり、冷めたい。でも気温は10月末の平年並み。
 散歩道の横で、ほとんど落葉し少し残った葉と果実が付いている”マメガキ(豆柿)”を見つけた。熟している様なので、一つ失敬して食べたら殆ど渋くない・・でもそんなには甘くなかった。昔は”マメガキ(豆柿)”の未熟果で柿渋を採取したと言う、今は柿渋を使わないから昔話。
 信濃柿(しなのがき)の別名があるが、柿渋を採るために信濃国(現在の長野県)で多く栽培されたからと言う。
 マメガキ(豆柿)
 別名:信濃柿(しなのがき)、葡萄柿(ぶどうがき)
 カキノキ科カキノキ属
 落葉小高木
 雌雄異株
 (ヤマガキの改良で出来た食用の柿は雌雄同株)
 東北アジア原産、古くに中国から渡来
 開花期は6月
 花は長さ約5mmの釣鐘形、上が4裂して反り返る、花色は淡黄白色
 果実は径1.5cm位の液果で、熟すと黄色(柿色)から黒紫色となる