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血中ビタミンD濃度が高いとがんリスクが低下

2018-03-16 | 健康・病気
 国立がん研究センターが、「血中のビタミンD濃度が高いと、がんになるリスクが下がる」とした研究結果を発表した(3月8日)。
 約34,000人を長期間追跡した大規模調査の結果。平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸・秋田県横手・長野県佐久・沖縄県中部・茨城県水戸・新潟県長岡・高知県中央東・長崎県上五島・沖縄県宮古の9保健所管内(呼称は2018年現在)にお住まいだった方々のうち、ベースライン調査のアンケートにご回答下さり、健診などの機会に血液をご提供下さった40~69歳の男女約3万4千人の方々を、平成21年(2009年)まで追跡した結果に基づいて、血中ビタミンD濃度とがん罹患リスクとの関連を調べた。
 追跡期間に、がんになった3,734人と追跡調査対象者から無作為抽出した4,456人の計8,190人について保存していた血液中のビタミンD濃度とがん発症との関係を詳しく調べた。
 血中ビタミンD濃度を男女別に4等分位(罹患者数が130未満のがんでは3等分位)に分け、がん全体やがんの部位別に関連を検討した。個人の血中ビタミンD濃度は季節によって変動するので、採血した季節(春夏秋冬)を考慮してグループ分けをした。年齢・性別・喫煙・飲酒・身体活動・がん家族歴・糖尿病の既往・body mass index (BMI)などのがんと関連する要因を統計学的に調整し、血中ビタミンD濃度が最も低いグループを基準とした。血中ビタミンD濃度が2番目に低いグループから何らかのがんに罹患するリスクが統計学的有意に低下し、血中ビタミンD濃度が2番目に高いグループで最も低下していた。また、最も高いグループのがん罹患リスクを部位別にみたところ、肝がんの罹患リスクが統計学的有意に低下(55%)していた。前立腺がんでも統計学的有意に低下(36%)していた。なお、ほぼ全ての部位においてがん罹患リスクが上昇する傾向は見られず、多くはリスクが低下する傾向が見られた。
 ◆ビタミンD
 ビタミンDは、脂溶性ビタミンで、カルシウムとともに骨代謝において重要な役割を果たしている。近年の実験研究から、細胞増殖を抑えたり、細胞死を促進したりする作用により、がんを予防する効果があるのではないかと考えられている。人を対象としたコホート研究でも、血中ビタミンD濃度が上昇すると、大腸がんや肺がんに罹患するリスクが低下する傾向が観察されてきた。
 がん全体を対象としたコホート研究は、まだ十分ではない。そこで、研究チームは、日本人を対象とした大規模なコホート研究である多目的コホート研究において、血中ビタミンD濃度とがん罹患リスクとの関連を調べることにした。

 朝から曇。気温は、昨日より10℃以上低い最高気温(10℃位)。そう言えば、雨も雪も降ってない・・畑には雨が欲しい。 畑に行ったら、”ハコベ”に花が咲いている。小さな、白い、花だ。”ハコベ”は、ナデシコ科ハコベ属の総称で、世界に約120種、日本には約18種あると言う。よく見られる”ハコベ”は、在来種の「ミドリハコベ」、近年の帰化種とされる「コハコベ」、大柄の「ウシハコベ」の3種で、これらの区別はなかなか難しい。この花が咲いている”ハコベ”は”コハコベ”のようだ。ハコベの花の花弁は5枚だが2深裂しているので10枚の様に見える。花柱(雌蕊の茎)はウシハコベは5本、他は3本で、茎が緑色なのはミドリハコベ、茎が淡褐色なのはコハコベ・・との区別から”コハコベ”(と思う)。
 ”ハコベ(ミドリハコベ、コハコベ)”は、日本では春の七草として食用にされてきた。しかし、世界的には小鳥が好む餌として利用され、英名:chick weed(ヒヨコの雑草)、別名:スズメグサ、ヒヨコグサとも呼ばれる。
 ハコベ(繁縷)
 別名:朝しらげ(朝日が出ると花が開くから)
 ナデシコ科ハコベ属
 一年草(越年草)
 開花時期は2月~9月